診療科目 一般内科・糖尿病内科・循環器内科・アレルギー科
住所 〒331-0814  埼玉県さいたま市北区東大成町2-322−2
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呼吸器内科 RESPIRATORY

呼吸器内科

急性期・慢性期の呼吸器疾患を診察します

呼吸器内科では、気管から肺にいたる様々な病気(ウイルス性上気道炎、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎、気胸などの急性疾患から、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの慢性疾患など)の診断と検査、治療を行っています。 また、以下の症状に心当たりがあれば、お早めにご受診ください。

  • 咳が長い間続いている
  • 痰や血痰がやたら出る
  • 呼吸をするのが苦しい
  • 胸痛がある など

何かしらの呼吸器疾患が疑われる場合は、胸部X線検査、胸部CT線検査(提携医療機関で撮影)などの画像診断、肺機能検査、血液検査などを行い、その結果、高度な医療技術による検査や治療、入院加療が必要と判断されれば、提携先の医療機関の呼吸器内科専門外来へご紹介いたします。

呼吸器内科で扱う疾患と症状

呼吸器の代表的な疾患

  • 風邪症候群
  • インフルエンザ
  • 咽頭炎・扁桃炎
  • 気管支炎
  • 気管支拡張症
  • 肺炎
  • 気管支喘息(喘息)
  • せき喘息
  • アスピリン喘息
  • 慢性咳嗽(長引く咳)
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 肺結核
  • 肺気胸
  • アレルギー性鼻炎(花粉症)
  • 肺がん など

呼吸器の主な症状

  • 風邪にしては、咳が長く続いている
  • 痰がでる期間が続いている
  • 熱が続いている
  • くしゃみがいつまでも出る
  • 鼻水がいつまでも治まらない
  • 鼻づまりがいつまでも治まらない
  • 軽い運動でも息切れがする
  • いびきがある
  • 呼吸が苦しい
  • 胸部X線で異常な影を指摘された など

呼吸器内科で扱う代表的な疾患

気管支喘息(喘息)

気管支喘息(喘息)は空気の通り道(気道)に炎症が続き(慢性炎症)、外部からの刺激に対して気管支が過敏になり(気道過敏性亢進)、発作的に気道が狭くなること(気道狭窄)を繰り返す疾患です。 気管支喘息に苦しんでおられる方は数百万人に達し、増加傾向にあります。

小児期に発症する小児喘息は有名ですが、大半は20歳頃と40歳以降に発症します。 昔は、1年間に数千人の方が喘息で亡くなっていましたが、ステロイド吸入薬を用いる治療法の普及により喘息死は二千人程度にまで減っています。

喘息発作では、夜間から早朝に発作的に咳や痰が出て、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという音)を伴って息苦しくなります。 治療としては、抗原回避(アレルギーの原因物質を排除する環境整備)をし、喘息治療薬を適切に用います。

喘息の治療薬には、発作を予防するために定期的に使う長期管理薬(コントローラー)と、発作が起きた時に、その症状を鎮めるために頓服的に用いる発作治療薬(リリーバー)の2種類があります。 リリーバーを使わなくても済む状態を目指して、コントローラーを上手に使って治していきます。

せき喘息

カゼ症状が治まったにもかかわらず、咳だけが全く治らないといった状態が8週間以上続いている場合は、「せき喘息」の可能性があります。 温度差のある場所へ移動したときに咳がなかなか止まらないケースもあります。 このような症状が、長期間続くようであれば「せき喘息」を疑う必要があります。

一般的な感冒薬、抗菌薬、せき止めは、「せき喘息」に対してほとんど効果がありません。 治療は、気管支拡張薬(気管支を拡張させて気道狭窄を改善させて呼吸を楽にする薬)や吸入ステロイドを中心に行います。 吸入ステロイドは、内服用の経口ステロイド薬と異なり全身性の副作用が少なく、気管・気管支に直接作用しますので、ご安心ください。

せきが軽快したからといって治療をすぐに止めてしまうと「せき喘息」が再発してしまう可能性があるので、数カ月は治療を継続することが必要です。 「せき喘息」は自然に症状が治まることもありますが、約30%が喘息に移行するという報告もありますので、喘息への移行を予防するためにも、早い段階から吸入ステロイドによる治療が必要です。

アスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息/解熱鎮痛薬喘息)

解熱鎮痛薬(アスピリンという薬やアスピリンと同じ作用のある薬)によって生じる喘息発作を「アスピリン喘息」と呼びます。 アスピリンと同じ作用がある薬には、非ステロイド性消炎鎮痛薬があり、解熱剤や鎮痛剤、カゼ薬、痛み止めの湿布や塗り薬などに入っている場合があります。

成人喘息の約10%がアスピリン喘息だといわれています(小児ではまれです)。 高用量のアセトアミノフェンや一部の点滴静注用のステロイド薬、ビソルボン(去痰剤)吸入によっても、「アスピリン喘息」が誘発されることがあるので注意が必要です。

症状としては、解熱鎮痛薬の注射薬・内服薬・坐薬・湿布薬などを使用した直後から数時間以内に、鼻閉・鼻汁・眼球結膜充血・顔 面紅潮などの症状が出現します。 これらの症状に加えて激しい喘息発作が誘発され、重篤な気道狭窄が起こります。 いったん、「アスピリン喘息」が発症すると意識障害を伴い、死亡することもありますので、非常に危険です。

また、「アスピリン喘息」と診断した場合鼻茸や副鼻腔炎の合併が多く認められるため、CTなどで副鼻腔の病変を確認することもあります。 治療としては、アスピリン喘息では症状が急激に悪化するため、エピエフリン(アドレナリン)の筋肉内注射、皮下注射を行います。

最初の数時間を乗り越えれば原因となった解熱鎮痛薬の成分が体内から消失し発作も改善しますので、ご安心ください。 長期的なコントロールとしては、通常の喘息と同様に吸入ステロイド薬が基本ですが、この疾患で何よりも重要なのは、原因となりうる解熱鎮痛薬を避けることです。

「アスピリン喘息」だと診断された場合には、ご自身が「アスピリン喘息」の患者であることを示す「患者カード」を常に持ち歩くことが大切だと考えます。 薬局で処方を受けるときや市販薬購入時にカードを提示することで、「アスピリン喘息発作」を引き起こす成分の含まれた薬剤の購入を避けることができるからです。

過去に、解熱鎮痛薬を服用後に息苦しくなった経験があり不安があるようでしたらお気軽にご相談ください。