当院のエコー検査
心エコー
心臓の状態を調べることができます。また、心筋梗塞や心臓肥大、弁膜症、先天性疾患などの発見にもつながり、治療方法の選択、治療効果の判定などに役立ちます。
甲状腺エコー
甲状腺エコーでは、甲状腺の大きさ、腫瘍病変の位置や大きさ、性状、しこり(腫瘍)の有無などを確認することができます。 甲状腺癌、腺腫、バセドウ病、橋本病などの病気や唾液腺(耳下腺・顎下腺) 良悪性腫瘍・唾石症・炎症、頚部リンパ節 炎症や転移によるリンパ節の腫れなどが調べられます。 甲状腺がんが見つかった場合、手術目的に専門施設への連携をとることも可能です。
頸動脈エコー(動脈硬化の検査)
全身の血管の中で、直接動脈硬化を評価することができる場所が頚動脈です。 頚動脈の動脈硬化病変は脳梗塞の原因としてとても重要です。頸動脈エコー検査を受けることで、現在は無症状でも将来の脳梗塞発症の原因となり、手術の対象となる病変がみつかる場合もあります。当院では血圧脈波検査*と組み合わせて行うことが多いです。
*血圧脈波検査
動脈の硬さや詰まり具合を測定し、動脈硬化の進行度を評価します。
四肢の血圧を同時に計測し、痛みはなく、所要時間は5~10分程度です。動脈硬化はさまざまな病気の原因となるため、非常に大切な検査です。
腎血管エコー
腎動脈狭窄の評価を行います。高血圧患者さんの一部は、腎動脈の狭窄が原因で血圧が上昇しています。腎動脈狭窄を正確に診断し、専門施設で腎動脈を広げる治療を行った結果、高血圧の薬を飲む必要がなくなる患者さんもいます。
腹部エコー
胃カメラや大腸カメラでは観察できない、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺・婦人科系臓器などの病気を評価することが出来ます。 また、胃や大腸も進行がんや潰瘍、強い炎症などはエコーで見つけることができます。苦痛がなく、ベッドサイドですぐに出来る非常に有効な検査です。
下肢静脈エコー
下肢静脈エコー検査で深部静脈血栓症(エコノミ―クラス症候群)や足の血管が太く浮き出る下肢静脈瘤を見つけることができます。 足の付け根から膝裏、ふくらはぎを中心にエコーゼリーを塗って血管内に血栓や炎症がないかを検査をします。 脚の腫れやむくみ、呼吸苦などの症状があれば深部静脈血栓症が疑われます。 深部静脈血栓症は肺血栓塞栓症の原因となり、エコーでの的確な診断が大切です。